自由落下計算機 (Free Fall)

重力という見えない力が、世界をどのように動かしているか。

m
m/s
※通常は0(静止状態から落下)です。

計算結果

執筆者:Kaori Suzuki (Gojikara サイエンスライター)

「鉄の球と羽を同時に落としたら、どちらが先に地面に着くでしょうか?」

私たちの日常感覚では、重い鉄の球の方が速く落ちる気がします。しかし、真空中であれば、それらは全く同時に着地します。17世紀、ガリレオ・ガリレイはこの真理に到達しましたが、日常の「空気抵抗」が私たちの直感を邪魔しているのです。この計算機は、空気抵抗を無視した「理想的な自由落下」の世界を再現します。

本記事の内容: 1000文字解説

1. 自由落下とは何か?

自由落下(Free Fall)とは、物体が重力以外の力を受けずに落下する運動のことです。この時、物体は「等加速度運動」を行います。つまり、時間が経つごとに速度が一定の割合で増していくのです。

2. 魔法の数字「9.8」

地球上で物を落とすと、1秒ごとに速度が約9.8m/sずつ増えていきます。これが重力加速度(g)です。

  • 0秒後: 0 m/s (静止)
  • 1秒後: 9.8 m/s (時速約35km)
  • 2秒後: 19.6 m/s (時速約70km)
  • 3秒後: 29.4 m/s (時速約106km)

たった3秒で高速道路の車並みの速さになります。高所作業がいかに危険か、物理学的にも理解できます。

3. 計算式(公式)の理解

高校物理で習う3つの公式は以下の通りです。

  • 速度の式: \( v = gt \) (初速度0の場合)
  • 距離の式: \( h = \frac{1}{2}gt^2 \)
  • 速度と距離の関係式: \( v^2 = 2gh \)

これらを使えば、「ビルの高さ」が分かれば「地面に衝突する瞬間の速度」が分かりますし、「石が着水するまでの時間」が分かれば「崖の高さ」を逆算することもできます。

4. 雨粒はなぜ凶器にならないのか?

雲の高さ(数千メートル)から自由落下したら、雨粒は弾丸のような速度になるはずです。しかし実際には、空気抵抗が働くため、ある程度の速度(終端速度)で加速が止まります。この計算機は真空中を想定していますが、現実世界では空気抵抗が私たちを守っているのです。

Gojikaraで、物理法則の美しさを体験してください。