不確定性原理計算機

位置と運動量の最小の不確かさを計算します。

計算したい項目を選択し、もう一方の値を入力してください。

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参考定数:
  • プランク定数 (h): 6.62607015 × 10⁻³⁴ J·s
  • ディラック定数 (ħ = h/2π): 1.0545718 × 10⁻³⁴ J·s

計算結果

ハイゼンベルクの不確定性原理とは?

1927年、ドイツの物理学者ヴェルナー・ハイゼンベルクは、量子力学における驚くべき基本原理を発見しました。 それは、「粒子の『位置』と『運動量(質量×速度)』を同時に、かつ無限の精度で確定することはできない」というものです。 これは測定機器の性能が悪いからではなく、自然界そのものが持つ根本的な性質です。

基本式: Δx · Δp ≥ ħ / 2

不確定性原理は以下の不等式で表されます。

$$ \Delta x \cdot \Delta p \ge \frac{\hbar}{2} $$

  • Δx (Delta x): 位置の不確かさ(標準偏差)。粒子がどこにいるかの曖昧さの幅です。
  • Δp (Delta p): 運動量の不確かさ。粒子がどのくらいの勢いで動いているかの曖昧さの幅です。
  • ħ (h-bar): ディラック定数(エイチ・バー)。プランク定数 $h$ を $2\pi$ で割った値です(約 $1.054 \times 10^{-34}$ J·s)。

直感的な理解

例えば、電子の位置を極めて正確に測定しようとすると($\Delta x$ を小さくする)、その電子に短い波長の光を当てる必要があります。 しかし、短い波長の光は高いエネルギーを持つため、電子にぶつかった瞬間に電子を弾き飛ばしてしまい、その速度(運動量)が大きく変化してわからなくなってしまいます($\Delta p$ が大きくなる)。 逆に、電子の速度をそっと測ろうとすると、今度は位置がぼやけてしまいます。

この原理は、ミクロな世界では粒子が「点」として確定した軌道を描くのではなく、確率的な「波」として振る舞うことを示唆しており、現代の半導体技術や量子コンピュータの基礎となっています。

身近な世界ではなぜ気づかない?

プランク定数 $h$ は $10^{-34}$ という極めて小さな値です。 そのため、ボールや車のようなマクロな物体(質量が大きい)では、不確定性の影響は無視できるほど小さく、ニュートン力学通りに動いているように見えます。 しかし、電子のような極微の質量を持つ粒子にとっては、この不確かさが支配的なルールとなります。