損害率 (Loss Ratio) 計算機

保険ビジネスの健全性を診断。支払保険金と収入保険料から収益性を分析します。

顧客から受け取った保険料の総額
事故などで支払った保険金の総額
事故調査や弁護士費用など

損害率 (Loss Ratio)
60.0%
健全 (Healthy)
発生損害額合計 (Incurred Losses) ¥6,000,000
引受粗利益 (Underwriting Gross Profit) ¥4,000,000

損害率(ロスレシオ)とは?

損害率(Loss Ratio)は、保険会社が集めた保険料に対して、どれだけの保険金を支払ったかを示す指標です。保険ビジネスにおける「原価率」のようなものと考えると分かりやすいでしょう。

損害率 = (支払保険金 + 損害調査費) ÷ 収入保険料 × 100

数値の読み方と目安

一般的に、損害率は低いほど「儲かっている(または事故が少なかった)」ことを意味し、高いほど「苦しい(事故が多発した)」ことを意味します。

  • 60%以下 (Good): 健全な状態です。残りの40%で、人件費や広告宣伝費などの経費(事業費)を賄い、最終的な利益を確保できます。
  • 60%〜70% (Caution): 経費率(Expense Ratio)次第では赤字になる可能性があります。一般的に、経費率は30〜35%程度かかるため、損害率が65%を超えると利益はギリギリになります。
  • 80%以上 (Danger): 基本的に赤字状態です(アンダーライティング赤字)。保険料の値上げや、引受基準の厳格化が必要です。

コンバインド・レシオ(合算率)との違い

損害率だけでは、会社の最終的な利益は分かりません。これに「事業費率(Expense Ratio)」を足したものを「コンバインド・レシオ(Combined Ratio)」と呼びます。

コンバインド・レシオ = 損害率 + 事業費率

これが100%を下回っていれば、保険引受業務で利益が出ている(黒字)ことになります。逆に100%を超えている場合、保険会社は集めたお金を運用(資産運用)して利益を出さなければ、会社全体として赤字になってしまいます。

自動車保険の損害率が高い理由

日本では、若年層の自動車保険料が高いことが知られています。これは若年層の事故率が高く、そのセグメント単体で見ると損害率が非常に高くなる(時には100%を超える)ためです。保険会社は、過去の膨大な事故データ(ビッグデータ)を分析し、損害率が適正範囲に収まるように保険料率を計算しています。これを「アクチュアリー(数理業務)」と呼びます。