三角形の重心計算機

3つの頂点の座標から、三角形の重心(中線の交点)を算出します。

頂点座標を入力

頂点
X 座標
Y 座標
頂点 A
頂点 B
頂点 C

重心 G の座標

重心の座標 (G):
(0, 0)

三角形の3つの頂点の「平均値」に相当します。

頂点が一直線上に並んでいるため、三角形が成立しません。

三角形の重心(Centroid)とは?

三角形の重心とは、3つの「中線(チュウセン)」が一点で交わる場所のことを指します。中線とは、ひとつの頂点から、それに向かい合う辺(対辺)のちょうど真ん中の点(中点)を結んだ線のことです。どんなに歪んだ形の三角形であっても、中線は必ず一点で交わり、その点が重心となります。

重心には非常に面白い性質がいくつもあります。そのひとつが「分割比」です。重心は、一本の中線を「頂点側から 2:1」の比率で内分します。この美しい整数比は、幾何学のパズルを解く際の重要な鍵となります。

重心を求めるための公式

数学的に重心を求めるのは非常にシンプルです。平面座標上の3つの頂点を $(x_1, y_1), (x_2, y_2), (x_3, y_3)$ とすると、重心 $G(X, Y)$ は以下の式で計算できます。

$X = (x_1 + x_2 + x_3) / 3$
$Y = (y_1 + y_2 + y_3) / 3$

つまり、重心の座標は「各頂点の座標の平均値」そのものなのです。直感に反することなく、非常に納得感のある結果が得られます。

物理的な意味:バランスの支点

「重心」という言葉は、数学だけでなく物理学でも重要です。均一な厚みと重さを持つ三角形の板を想像してください。その板を一本の指先で支えてピタッと水平に保つことができる点、それがまさに重心です。

このため、工学や建築の分野では、構造全体のバランスや安定性を計算する際に、各部材の重心位置を特定することが不可欠となります。例えば、クレーンで吊り上げる際の吊り位置の決定や、揺れに強い建物の設計などは、すべて重心の理解に基づいています。

三角形の「五心」のひとつ

幾何学では三角形の特別な5つの中心を「五心(ゴシン)」と呼びます。重心(Centroid)はその代表格ですが、他にも興味深い中心があります。

  • 重心 (G): 中線の交点。2:1で内分する。
  • 外心 (O): 各辺の垂直二等分線の交点。外接円の中心。
  • 内心 (I): 各角の二等分線の交点。内接円の中心。
  • 垂心 (H): 各頂点から対辺に下ろした垂線の交点。
  • 傍心 (E): 一つの内角と、他の二つの外角の二等分線の交点。

実は、正三角形でない限り、重心・外心・垂心の3点は一本の直線上に並びます。これを「オイラー線」と呼び、数学の神秘を感じさせる現象のひとつです。

実生活や実務での応用事例

  • デザイン・レイアウト: グラフィックデザインにおいて、視覚的な安定感を生むために図形や文字配置の重心を意識することがあります。
  • ゲームプログラミング: キャラクターやオブジェクトの回転軸を重心に設定することで、より自然な物理挙動(回転や落下)を表現できます。
  • データ解析: クラスタリングなどの手法で、複数のデータポイントの中心(セントロイド)を求める計算は、この三角形の重心計算の多次元への拡張です。

まとめ:中心を知ることで世界が見える

三角形の重心は、複雑な図形を単純な「点」として扱うことを可能にする数学的なマジックです。座標の平均をとるというシンプルな操作の背後には、物理学のバランスや、幾何学の深い法則が隠されています。DIYで家具のバランスを考える時、あるいは複雑なプログラミングのロジックを組む時、この「中心」という概念をぜひ活用してください。

よくある質問 (FAQ)

Q. 頂点が2つしか入力されていない場合は?
A. 三角形を作るには最低3つの頂点が必要です。2点のみでは線分にしかならないため、重心を定義することはできません。
Q. 3D空間(x, y, z)の重心も計算できますか?
A. はい、Z座標についても $(z_1 + z_2 + z_3) / 3$ を計算するだけで求められます。
Q. 四角形の重心はどうなりますか?
A. 一般的な四角形の場合、頂点の平均が必ずしも面積の重心とは一致しません。三角形に分割してそれぞれの重心から重み付け平均をとる必要がありますが、三角形は常に頂点の平均が重心となります。